続けるテクニック

今回は、「続けるテクニック」をお話ししたいと思います。

「努力」と「継続」とは同義です。継続している人だけを努力している人と呼びます。継続が大切だと分かってはいるけれど、それがなかなか続かないのだよ、と皆言います。
でも、以下の方法なら必ず継続できます。つまり、努力の人になれるのです。

続かない人は最初のハードルが高すぎるのです。

目標が高いと言えば聞こえが良いのですが、実は欲が深すぎるのです。このような人は現実を無視した無謀な人とも言えます。自分の行動とその結果に対して無責任で、「頑張ったけれどだめだった」と言ってしまう自分を許す人です。「あんなに高い目標だったのだから実行出来なくても仕方ないよね」などと、自分にたいする言い訳を常に心のどこかに用意している人です。このような人は実現できないような高くて、理想的で、無謀で、非現実的で、自分の力を過信した目標を掲げておいて、目標が高かったのだから続かないのも仕方ない、と言って自分を甘やかしているのです。低いハードルでも確実にクリアーすることは楽ではありません。それを感じているので、あえて実現不可能な高い目標を掲げてはその現実から逃げ続けているのです。低い目標などクリアーしても無意味だなどと言って。

この「甘え」を断ち切ることからスタートするのです。

具体的には、「実現可能なレベルまでハードルを下げる」ということを実行します。これなら毎日確実に実行できる、というところまで徹底的に量的ハードルを下げるのです。地に足を付けたところからスタートするのです。たとえば参考書の問題を1日10問解くのが理想でも、自分にとって「実現可能」なのが1日1問ならばそのレベルまで下げるのです。このときに、この量では物足りないなどとは絶対に言わないようにします。だって君は今まで、この程度のことも実行してこなかったのだから。
次にその量を毎日「必ず」実行するのです。この「必ず実行する」というところがポイントです。この点が無謀な計画に何度も挑戦してはすぐに挫折する人とは質的に異なります。このときに「そんな遅いペースでは間に合わないよ。」は禁句です。以前の実行できない自分に戻ってしまいます。即効性を求めれば求めるほど結果は逃げて行きます。この「ゆっくりだが確実」なペースに耐えること。腹がすわった人にはできますよね。

実行する中身ではなく、実行することそれ自体を目標にするのです。

逆説的な方法に見えますが、これが結果を出すための秘伝なのです。「自分は実行できる人だ」という成功体験を日々積み重ねることそれのみに集中するのです。この時に、実行する中身や量には意識を向けないようにします。中身に目を向けずに「実行することそれ自体」をひたすら続けるのです。これを毎日続けると、徐々に自分の体が「実行できる人」に変ってゆきます。冷静に今の自分に出来ることを確実に実行し、今日も少しだけ、着実に前に進んでいる自分に気づくようになります。大きなことは出来ないかもしれないが、小さなことをけなげに日々続ける自分がいとおしくさえなります。

自分を変えるには毎日少しずつ体に(無意識に)覚えさせてゆくしかありません。だから、努力の人になるには時間がかかるのです。最初の「ゆっくり」に耐えた人は、徐々に自分が実行出来る人に変ってゆくのを感じるはずです。そして、しばらくこれを続けた人は、いつの間にか弾み車のように行動していますから、もう昔の自分には戻りません。毎日実行するのが「普通」になってしまっているのですから。自分の体が「実行する人」に変ったのですから。欲をかいてレベルを上げると体が反発しますが、ゆっくりやると体の方に変化する余裕が生まれてくるのです。体が納得してついて来てくれます。

実はこの後、君の行動にある劇的な変化が訪れるのですが、それは実行した人だけに与えられる「果実」です。

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