古賀市の個別指導学習塾、明徳学館です。
一人ひとりを大切に古賀市内で19年
個別指導一筋で行っています。
これまで途中式を書く大切さを何度も訴えてきました。
でもできない生徒ほど途中式をいい加減にします。
講師が30点台で入会してきた中2の生徒の数学を担当したときのことです。
前回の宿題の答え合わせをしようとしました。
ノートを見て
「…。」
声が出ませんでした。
ノートには答えしか書いてありませんでした。
生徒が計算をして答えしか書いていないケースは
1.別の紙に計算をしている
2.計算をいちいち消している
3.答えを写している
の3つしか考えられません。
早速その生徒に聞いてみました。
講師:「別の紙に計算をしたの?」
生徒:「いいえ。」
と答えます。
講師:「ノートに一度書いた計算を消したの?」
と聞きましたが、計算を消した跡すらありません。
となると3の答えを持っていて、手抜きで答えを写しているケースが想定されます。ただ、疑う前に生徒に計算をどのようにしたか確認をしました。
連立方程式の計算、しかも係数が小数の問題でさえ、途中式が1行もありません。
x=○、y=□
の答えだけです。
講師:「この計算をどうやったの?」
と聞いてみると、実際に係数を整数に直し、片一方の係数をそろえ、加減法を使って順番通り計算をしていました。しかもすべて暗算でです。
途中で1つも計算をノートで行っていません。
正直に言って、ここまで徹底して暗算で計算をしていた生徒を見たことがありませんでした。
ひょっとして例の計算塾(K文)の経験者かなとも思い、聞いて見ましたが、それも違います。
逆に考えてみるとここまで暗算で進めるほど計算の力を持っているわけです。
それをしっかりとノートに書かないために計算ミスをしてしまうのです。
そこで徹底した途中式指導(そんなのがあるかな?)が始まります。
カッコをはずした途中の式を飛ばすのは禁止です。すべて1行1行丁寧に書かせます。
連立方程式の計算の代入法で解くときですら、すべて頭の中でやっていました。
これもすべて代入した式からすべて書くようにします。
さらには計算後の確かめもかならずやらせます。
これで計算ミスはパーフェクトにゼロにできました。
当たり前ですね。確かめをしているわけですから。
たぶん、この生徒はすべての計算のノートチェックをこちらが行わなければ、また元に戻ります。
毎回ノートチェックを厳しく行う必要があります。
入会時30~40点台だったこの生徒はここへきて65点くらいをとるようになっています。
でも計算は今述べたようなすべてを暗算でやっていた生徒です。
力は十分に持っています。
丁寧さを身につければ、おそらく80点台は取れるようになるでしょう。
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